2006年10月19日

在るべき処へ戻して下さい




この記事は和都さんの了承を得て記述、公開しております。

2006年10月09日〜15日まで、数寄屋橋の月光荘画材店画室にて開催されました【少年監視下ノ月鉱世界】にて、和都さんの作品が盗難の被害にあっております。

作品は画室中央の卓上、入り口から向かって右側に配置されておりました、非売品、【月鉱毀】という名称です。形状は画像をご参照下さい。和都さんからお預かりした情報では10月10日〜11日午前中に持ち去られたものと推測されますが、詳しくは分かりません。

和都さんご自身、作品が手に戻るのであれば事を公に公表したり罪を問うたりするおつもりはないそうです。起きてしまったことを無いことにはできませんけれど、起きてしまったことを修正することは可能だと思います。時間が経つほど、返却する機会は失われると思いますし、持ち去った方の後悔も、和都さんのお心の痛みも深くなるばかりですので、未だ日の浅い今のうちに速やかな返却をお願いします。作者への直接返却が難しいのであれば月光荘への返却でも構わないと思います。
また、10月10日〜11日にこの展示会をご覧になられた方がいらっしゃいましたら盗難作品閲覧の有無をご連絡頂きたく、此処にお願い申し上げます。
連絡は和都さんのホームページからでも結構ですし、孔雀洞宛にご連絡して下さっても結構です。

一日もはやく作品が在るべき処に収まることを祈っています。

和都さんのホームページはこちら
孔雀洞への連絡はこちらからお願いします。作品の盗難は、その作品を記憶に留めている人がいて、作者が傷めた心を抱えている限り、過去の事象にはならず、傷は作品を展示すると謂う行為を行う度に開いて、痛みます。

孔雀洞は以前の個展で、非売品の万華鏡を一点、紛失しました。
和都さんの素晴らしいオブジェと同列でお話しするのは申し訳ない、雑貨の、万華鏡です。
今よりもずっと拙い作りでしたが、大好きなお店で個展を開けたこと、お店にいらっしゃるお客さまが万華鏡を手に取って下さり、愉しんで頂けたと謂うことが嬉しくて、仕事帰り、毎日、会場に足を運んでいました。作品がなくなったのは二週目の水曜日か金曜日、什器の其処の錆びた鉄の色が、丁度万華鏡一本分だけ覗いていました。

万華鏡は胸ポケットに収まるほどの寸法でしたし、照明を求めてお客様が作品を持ったまま移動することもままありましたので、もしかしたら誰かがポケットに入れたまま忘れてしまったのかもしれない、明日になったら戻っているかもしれない、と思い口には出せず、・・・そのまま会期が終わるまで、什器の隙間は埋まらないまま終わりました。

展示会場はこじんまりとした喫茶室、足繁く通う常連のお客さまも多く、初めてお店にいらした方の中には、嬉しいことに展示を見に来て下さったお客さまもいらっしゃいました、皆さん、大切なお客さまでしたから、その中の誰かが持ち去ったと疑うことは、切なくて出来ませんでした。

無くなったものは些細な品でしたけれど、展示を行う度に思い出してしまいます。

作品の性質上、万華鏡は実際に手にして覗かなければなりませんし、出来るならお客様が自由にたくさんの作品に触れて、覗いて欲しいです。

和都さんの作品は固定して、一定方向からだけしか閲覧できないようにすることも可能でしょうけれど、触れて、素材の質感や重量感を確かめ、あらゆる方向からその世界を眺めることが出来る悦びを全ての来場者に与えて下さった和都さんのご好意に、私は一来場者としてとても感謝しております。

今回のことで、和都さんがそういった展示方法を提供することに痛みを感じ続けることがないようにと、この記事を書かずにはいられませんでした。
posted by kana at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日日徒然
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